ここからは Midnight 本体のしくみです。 Midnight は「ただのプライバシーチェーン」ではなく、設計のしかたを選べるところがポイントです。
なんのためにあるの?
Midnight は、こう考えられます。
何を公開して、何を秘密にして、何を「証明」でつなぐか——それを自分で設計できるチェーン。
そのために、2つの「えらべる軸(じく)」を持っています。これがこのページの主役です。
軸その1:公開と秘密の「二刀流」
Midnight は、データの置き場所を2種類持っています(これを dual-state architecture / 二状態のしくみ と言います)。
- たしかめる人(verifier)は、公開の方は確かめられるけど、秘密の中身は見えません。
- これが、フェーズ2の「選んで見せる」を、技術として支えるしくみです。
軸その2:2つの台帳の「組み合わせ」
Midnight は、2つのやりかたを両方組み合わせています(combined model / ハイブリッド)。
- UTXO型の台帳(Bitcoin や Cardano の発想)が土台
- その上に アカウント型 のスマートコントラクト層(Ethereum の発想)が乗る
どちらか一方ではなく、両方のいいとこ取りをしているイメージです。 そのため、コインも2タイプ(台帳ベースのものと、契約ベースのもの)が出てきます。
Compact との関係
- このあと出てくる Compact(契約を書く言葉)は、アカウント型のスマートコントラクト層の上で動きます。
- イメージは「しくみ(このページ)=土台」「Compact =その上で動くアプリ」という上下の関係です。
ぜんぶの地図(後のページへのリンク)
- ゼロ知識証明 … 秘密の中身を見せずに「正しさ」だけ証明する土台 → ゼロ知識証明
- 選んで見せる … 何を見せ、何を隠すかの考えかた → 必要なことだけ見せる
- NIGHT → DUST … 取引を動かすための、お金とエネルギーのしくみ → NIGHT と DUST
これらが組み合わさって、はじめて「Midnight らしさ」が出ます。
気をつけること
- Midnight を「プライバシー機能だけのチェーン」と見ないこと。状態 + 証明 + 契約 + お金のしくみの組み合わせとして見ます。
- Cardano とのつながり(パートナーチェーン)は、公式でも細かい所まで確認しきれていない部分があります。断定せず、参考あつかいにしておきます(→ Cardano とのつながり)。
開発者として何を学べばいい?
- 「公開ステート / 秘密ステート」を、置き場所のちがいとしてイメージできること
- 「UTXO型 + アカウント型のハイブリッド」という言葉に慣れておくこと
- これから作るアプリで「どっちに何を置く?」を考える準備をすること
今日のまとめ
- Midnight は 公開と秘密の二刀流(dual-state)
- さらに 2つの台帳のハイブリッド(combined model)
- 「何を公開し、何を隠し、何を証明でつなぐか」を設計できるチェーン
今はここだけでOK
「Midnight は、見せる所(けいじ板)と隠す所(ふでばこ)を両方持っている」——まずはこれだけでOK。
✍️ 白紙練習
答えを見る前に、いったん自分の頭と手から出してみよう。手で書くと「わかったつもり」がはがれます。
Midnight の「二刀流(dual-state architecture)」を、けいじ板とふでばこのたとえを使って自分の言葉で説明してみよう。
Midnight はデータの置き場所を2種類持っています。公開ステートはチェーンの上に置かれ、みんなが見える「教室のけいじ板」。秘密ステート(shielded)は自分の端末に置かれ、持ち主だけが見える「自分のふでばこ」です。たしかめる人(verifier)は公開の方は確かめられますが、秘密の中身は見えません。
Midnight の combined model(ハイブリッド)とは何を組み合わせたものか、自分の言葉で書いてみよう。
Midnight は2つの台帳のやりかたを両方組み合わせています。土台に UTXO型の台帳(Bitcoin や Cardano の発想)があり、その上に アカウント型のスマートコントラクト層(Ethereum の発想)が乗ります。どちらか一方ではなく、両方のいいとこ取りをしているイメージで、そのためコインも2タイプ(台帳ベースと契約ベース)が出てきます。
公開ステートと秘密ステート(shielded)は、それぞれどこに置かれる?
公開ステートはチェーンの上に置かれ、みんなが見えます。秘密ステート(shielded)は自分の端末に置かれ、持ち主だけが見えます。
combined model で、土台になるのはどちらの台帳? その上に乗るのはどちら?
土台になるのは UTXO型の台帳(Bitcoin や Cardano の発想)です。その上にアカウント型のスマートコントラクト層(Ethereum の発想)が乗ります。
Compact と「しくみ(このページ)」の上下関係はどうなっている?
しくみ(このページ)が土台で、Compact はその上で動くアプリにあたります。Compact はアカウント型のスマートコントラクト層の上で動きます。
たしかめる人(verifier)は、公開ステートと秘密ステートのどちらを確かめられる?
公開の方は確かめられますが、秘密の中身は見えません。これがフェーズ2の「選んで見せる」を技術として支えるしくみです。
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つぎに読むページ
➡️ お金の数えかたの話へ。Account と UTXO(なぜ両方?)
📚 もっとくわしく(公式・むずかしめ): Midnight Docs(外部リンク・別タブで開きます) / ハイブリッド構造(外部リンク・別タブで開きます)